この夏、リーフに通ってくれていた高校生が、ついにインターハイで入賞を果たしました。
彼が初めてリーフに来てくれたのは、まだクラブの名前も今ほど知られていなかった頃。車で片道4時間をかけて、遠方から練習会に参加してくれたのを今でもよく覚えています。
1年生の時点で13m後半の記録を持っていた彼の跳躍を見て、「走りと腕振りが整えば、必ず15mが見えてくる」と感じました。その初回の練習では、あえて跳躍技術には触れず、「今すぐ直すべき2点」に絞ってアドバイスをしました。彼が本当に聞きたかったのは跳び方だったかもしれませんが、「この2点だけは確実に変わる」と信じて、あえてそこに集中して話したことを覚えています。
その後も彼は何度もリーフに足を運んでくれました。2年生では記録が思うように伸びず、14m前半が続く時期もありましたが、決してあきらめることなく、助走や走りの質をコツコツと磨き続けました。そして3年生、ついに15mを超える跳躍を記録し、全国の舞台で結果を残してくれました。
決勝の走りには、まだ改善の余地もあります。しかし、今回のベスト跳躍は、まぎれもなく彼自身の力でつかんだもの。秋の大会では、助走と跳躍のすべてが噛み合ったとき、さらなる記録更新が期待できると感じています。
リーフでは、単発での参加も歓迎しています。そのため、1度きりの参加になるかもしれない選手にも、「今、一番変わってほしい部分」を本気で伝えるようにしています。継続して通ってくれている選手には、跳躍技術や全体の組み立て方、考え方まで深く共有する時間もありますが、どんな選手に対しても、その一瞬を本気で向き合っています。
今回の結果は、彼が1年生から3年生まで地道に通い続けてくれた努力の積み重ねであり、継続の力の大きさをあらためて感じさせてくれるものでした。
また、今回インターハイに出場できなかった選手や、悔しい結果に終わった選手も、決して落ち込む必要はありません。
私自身、高校時代はインターハイ予選落ちでした。でも、大学では「量」にこだわってやり切ることで、最終的に同世代の三段跳び選手を全員抜かすことができました。
高校時代に活躍していたライバルたちは、大学に入ってから「質の高い練習を」と言いながら練習量を減らしていきました。その隙を突くように、自分は泥臭くやり続けて結果を出すことができたのです。
インターハイがゴールではありません。競技を続けていく中で、本当の勝負はその先にあります。
リーフは、そんな“その先”を見据えて努力し続ける選手たちを、これからも全力で応援していきます。
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